強い味方だ、携帯電話!

災害対策のひとつとして、携帯電話を在宅時もなるべく手の届く範囲に置いておく、というのがおすすめです。地震などといった地域レベルの災害のときにはつながらないのになぜ?と思われるかもしれませんが、イザというとき、携帯電話は電話以外の役目も果たせるのです。

たとえば就寝時、地震などで停電となったときに備えて、枕元に懐中電灯を置いておく、ということが当たり前のように言われていますが、とりあえず携帯電話を懐中電灯代わりにすることはできるのです。

ホンモノの懐中電灯については、むしろ電池をいれっぱなしにせず、新品・未開封の電池とともに置いておくのがいいと思います。懐中電灯の質によっては、使用していなくても、電池を入れているだけでかなり早く消耗してしまうものもありますから、イザというときつかないと困るのです。

しかし、懐中電灯の電池の状態をこまめにチェックしている人というのは少数派、というのが現実でしょう。

しかし携帯電話なら毎日のように使うものですから、使用者がバッテリーの状態には常に気を配っています。ですから充電を切らせる可能性はかなり少ないのです。停電したらまずは携帯電話で明かり取り、最初に逃げたりするのはこれでも十分だと思います。

多少落ち着いてから、電灯に電池を入れて使用すればいいのではないでしょうか。とはいえ、あまりに人体の近くに置くと、やはり体が電磁波の影響を受ける心配がありますので、就寝時も枕のすぐ横などに置くのではなく、手を伸ばせば届く範囲ギリギリあたりに置いておくのがいいでしょう。

また、携帯電話の役目は明かり取りだけではなく、もし生き埋めなど逃げられない状態になったときに、音を鳴らして笛がわりとして、所在を知らせて助けを呼ぶのにも役立ちます。

人の声というのは、意外に屋外では通りにくいこともあります。ましてや倒壊してきたもので胸などを圧迫されていては、あまり声も出ないでしょう。

所在を知らせるための音として聞こえやすいものに、「笛の音」があげられますが、携帯電話の電子音もなかなかのものです。ボリュームを上げて目立つ電子音にすれば、人の声よりは聞こえる可能性が高いのではないでしょうか。

懐中電灯、笛の「本職の仕事」にはちょっとおよびませんが、手元にあれば、これひとつでかなり心強い味方になってくれる携帯電話。その名のとおり、なるべく携帯しておきたいものです。

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