どこまで使える?ホームセキュリティ
さて、自宅のセキュリティ手段として、近年注目を集めているのが「ホームセキュリティ」の存在です。自宅にセンサーなどを設置し、侵入者などがあればセンサーが感知して警備会社に通報が入り、警備員が駆けつけてくれる、というシステムですね。
このホームセキュリティはテレビCMなどでも名が知られる超大手だけではなく、地元の警備会社などでも取り扱っているところがあります。地域によって、同じ会社でも「小回りのきき具合」が違うので、大手がいい、地元がいい、とは一概には言えません。
ホームセキュリティ選びは、あなたの財産を守るための大切な選択ですから、いきなり一社に的を絞って決めるよりも、数社から話を聞いたり資料を取り寄せたりして、じっくりと比較検討してみるのがいいでしょう。
ホームセキュリティ選びでもっとも大切なことは、なんといっても「どれだけ早く来てもらえるか」です。どれだけ他の点がすぐれていても、この点がまずクリアできていなければアウト!なのです。
なぜかというと、空き巣狙いなどはスピード勝負。ほとんどの犯人は、ものの10分足らずでコトを終えてしまいます。ですから、機械警備通報があってから到着までに15分も20分もかかるような状態では、お話にならないのです。
警備員が現場に到着した時には、犯人がとっくに逃げていた、というケースも少なくありません。ですからまずは待機所が近くにあり、迅速な対応をしてくれるところを選びましょう。目安としては、いくら遅くても10分以内、できることなら5分以内の現場到着が可能なところです。
また、ひとつの待機所から同時にどれだけの現場に駆けつけられるかも大きなポイントです。たとえば、一待機所につき一軒のトラブルにしか対応できないようでは、もし同地域で同時に複数の通報があったりすると対応しきれません。この点のフォロー体制がどこまで整っているかも大事です。
対応・到着スピードが同様のレベルであれば、あとはサービス内容や料金、補償の範囲などといったところの比較となります。たとえば、月々の基本料金が同じレベルでも、現場への駆けつけが発生した場合の料金、メンテナンスの料金などによって、実質的な負担は大きくことなってきます。
あと、意外と誤解されがちなのですが、基本的にはホームセキュリティ加入=被害の補償ではありません。
「加入しているのに空き巣の被害にあった、だから被害分を全額補償してくれ」というありがちなトラブル、これは、警備会社になんらかの過失や不備でもないかぎり、まずほとんどの場合補償されないのです。それでもこの補償範囲は各警備会社によってある程度幅がありますので、補償範囲はかならず「書面で」確認しておきましょう。
あと、これはすべてのホームセキュリティに言えることですが、たとえ現場で犯人とハチ合わせになったとしても、警備員が身の危険をおかしてまで犯人と戦ってくれるわけではありません。このあたりも結構誤解されがちなポイントですのでよく理解しておいて下さい。
…と、ここまで書いてしまうと「じゃあホームセキュリティって意味ないの?」と思ってしまう方もいるかもしれませんね^^;
でも私は、ホームセキュリティそのものは、けっして無意味ではないと思っています。ただ、ホームセキュリティの目的は「犯人が入ってきたら捕まえて奪われた金品を取り返す」ではなく、「犯人に警戒させて未然に被害を防ぐ、仮に入ってきたとしても、犯人に好き勝手やられてしまう前に駆けつけてもらう」だと思っています。
ホームセキュリティに加入している家と、そうでない家。どちらが狙われやすいかは言うまでもないでしょうし、犯人を捕まえることはできなくとも、早く駆けつけてもらえば、それだけ犯人は早く現場を去りますから、被害があっても最小限にとどめることができる、ということです。
ホームセキュリティは、けっして「完璧なセキュリティシステム」というわけではありませんが、「セキュリティ対策の大きな柱のひとつ」にはなってくれることでしょう。ないよりはあった方が安全性は高くなる、これは間違いないと思います。
綜合警備保障のALSOK(アルソック)の写真画像付き紹介レポート
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