鍵を無造作に置かないで
帰宅して、鍵を開けて、ただいまー。
さて、あなたは、その時、玄関に鍵を置いたりしていませんか?「出るときに便利だから」などと考えてそうしている人は、要注意です。まして、「家に人がいる状態なんだから大丈夫」と、玄関扉の鍵を閉めずに過ごしている人は、もう赤信号もいいところです。
これ、ものすごく危ないことですよ。玄関に鍵を置いている、まして玄関扉の鍵は開いている、なんて、もう盗んでくれといわんばかりです。たとえ在宅していても、あなたが料理をしていたり、テレビを見ていたり、玄関に気が回らない状態の時があるはずです。
さらに、こういう意識を持っている人はたいてい、ほんの数分程度出かけるだけなら、鍵を閉めずに出てしまうことも多いです。そういった「ちょっとしたスキ」というものが、一日に何度もあります。そしてそれを狙えば、ほんの一瞬で鍵は盗めます。
とはいえ、鍵が盗まれた場合は、さすがに誰でも警戒して、鍵を変えるなど何らかの対策をとろうとするでしょうが、もっと怖いのは、知らないうちに複製を作られることです。
特殊な鍵でなければ、複製そのものは、やろうと思えば素人でもできるぐらい簡単です。昔の推理小説などでおなじみの、粘土のようなもので型をとって複製を作る方法だけでなく、鍵そのものを写真に取り、その形状と番号から複製を作る、といった方法もあります。
鍵が無防備な保管状態であるかぎり、盗むことも、複製を作ることも、きわめて容易ということです。このためにまずとらなければいけない対策は、家に帰って中に入ったら、すぐ施錠すること。鍵をあけたままの時間を作らないことです。
そして、玄関に鍵を置かないこと。家のかなり中まで入ってこないと、鍵がとれない、という状態にしておくことです。
また、「合鍵を子供に渡したいけど、子供はすぐ鍵をなくすから…」などと言って、合鍵をポストの中や植木鉢の下などに置いている家庭を見かけますが、これも絶対ダメです。
空き巣などの侵入者は、プロであれば「合鍵が置いてあるありがちなパターン」は熟知していますから、素人が考える程度の隠し場所はすぐに見つけますし、仮にそういったところに置かず、うまく隠していたとしても、家を遠目から見張って、「どこから鍵を出すか」を一度でも目撃すれば、あとはたやすいことです。
鍵というものが何のために存在するかというと、家族以外、鍵の所有者以外を勝手に家に入らせない、そして財産や安全を守るためです。その鍵をみすみす空き巣などが狙いやすい状態にするということは、この上なく危険なことなのです。
綜合警備保障のALSOK(アルソック)の写真画像付き紹介レポート
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